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最強21ozスペシャルセルビッチ
糸:経緯共にムラ3.6番糸の超太番手、
綿質の硬い荒い原綿をよりザラ感が出る手法(強撚)で紡績している。
織り:旧式力織機にてザラ感を残しながらも、太い糸での限界まで打ち込みを入れている。
染め:indigo100%で表現できる濃色のもう一つ上の特濃色で染色。
アタリが付き易いように糸の芯白の部分は出来るだけ大きくしている。
一般的に20オンス以上といわれているものの中には、その製造方法からみて、
風合いや色落ちまで突き詰めると本当のデニムとは言い難いものであった。
例えば、ムラ糸での製作は困難な為、ストレート糸を使う事でフラットな色落ちになってしまったり、
太い糸は基本的に甘撚りであって打ち込みを入れるのに
不向きなために細い糸を何本も重ねて太くし織りやすくするというような手法を用いられていることもある。そうすると肉厚は出ていても柔らかすぎて腰の全く無いデニムになってしまう事も否めない。
太いムラ糸を正当なデニムとして、ロープ染色し、力織機で織る。
ただ、糸が太いだけなのだが、そこが技術的に最も苦労した点である。
今まで、ジワジワとオンスを上げてきて、
徐々に馴れてきた職人達とヘビィーオンスを織り続ける事で馴らされた織機へ、
さらに追い討ちをかけるがごとくいまだかつてない太さの糸を投入することにたいして、
反感と抵抗がなかったといえば嘘になる。がそこは、職人魂の血が騒いだのであろう。
われわれの気持ちをがっしりと受け止め、
そして職人としての意地を貫こうとする気概が現場にあったからこそ実現できた「秀逸の生地」である。
セルビッチ部分は「刀耳」に赤ラメと金ラメを撚り合わせたスペシャルなものとなっている。
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