綿繰りで種を取り除いた綿は、まず繊維をほぐして整える、「カード工程」へ。
ふわふわの繊維を何度も梳(す)きながら、ゴミやムラを取り除き、糸の元となる帯状のスライバーにしていきます。
その後、スライバーを何本も合わせて引き伸ばしながら、撚り(より)をかけていく「紡績」の工程へ。
繊維が一本の糸へと姿を変える瞬間です。
*カード工程とは、綿などの繊維をほぐし、均一に揃えて糸にしやすくするための工程。
*スライバーとは、綿などの繊維を整えた後にできる、太くて丸みを帯びた、ロープのような形の帯状の繊維の束です。