top of page

SAMURAI COTTON PROJECT

全てを我々の手で、純国産の製品を作りたいというコンセプトのもと、このプロジェクトはスタートした。

綿を自家栽培し、その収穫した綿で高品質の衣料を作る。単純ではあるが困難を極めるプロジェクトである。

1970年ごろから、日本国内での綿花生産はほぼゼロになり、99.9%を輸入するようになった、というデータがある。

これは、綿の品種改良や大量の化学肥料と農薬の使用によって効率よく生産することが主流になり、より安価に綿を入手できるようになったことが背景にある。

一方で、昨今では、度重なる化学肥料や農薬の使用によって、栽培農家の人たちへの健康被害や土壌汚染問題の深刻化が問題になっている、とささやかれている。

 

「日本人のための、日本人による日本人にしか作れないモノづくり」

日本での和綿の歴史は古く、江戸時代までさかのぼる、と言われています。

特にサムライジーンズがある大阪では、盛んに栽培されていましたが、明治時代以降、綿栽培の生産が追いつかなくなり、徐々に衰退していきます。

サムライジーンズは、この時代にこそ、日本人の誇りを取り戻すべく、古き良き時代から続く日本の伝統と技術を継承し、

この誇りを、子から孫へ、そして後世に伝え残していくために挑戦し続けています。

実際の取り組み

【地域と共に】

和綿の栽培に関して、説明書が存在するわけでもなく、資料だけでは、当然はじめからうまくいくことはありませんでした。

当時、実際に栽培していた先人の知恵と経験を学び、多くの協力があって、このプロジェクトは前に進んでいます。

また、地元(兵庫県篠山市)の小学校の授業を通して、ものづくりをしているアパレルブランドとして、

子どもたちに、綿の栽培から収穫、紡績、織布、染めという、ワタから衣料になるまでのプロセスを実際に体験してもらい、

衣料の成り立ちを学ぶ機会を提供することが、我々の使命であると自覚しています。

多くの人がかかわることで初めて「衣類」となることを大人も含めて、改めて思い、次世代に受け継いでいくべきであろうと考えます。

【地球と人にやさしく・無農薬】

サムライジーンズが扱う和綿は、無農薬で栽培されています。

地域の、荒れた竹林を整備し、その竹から作成した竹炭や竹チップを用いたり、鶏フンを利用、種を肥料に再利用するなど、

これまで培った経験を活かし、トライアンドエラーで、土壌の質も年々向上しています。

【都会と地方との交流】

毎年、3月から10月ころまで、毎月イベントを行い、普段なかなか自然に触れることが少ない都会にお住いの方にも、

大自然の中で実際に体験していただいています。

【耕作放棄地の利活用】

昨今、若者の田舎離れによる空き家や空農地の増加が問題視されており、サムライジーンズはこの土地を利用し、活用することで、

綿栽培による雇用の創出を目指しています。

 

【障害者の就労支援】

綿から種を取り除く作業を、障害者の就労支援事業として委託しています。

 

前述で、和綿栽培は、1970年ごろに衰退したと書きました。

有名なジンバブエコットンやシーアイランドコットンなどと比べ、繊維が短かすぎて機械による紡績ができないことが、その大きな理由です。

しかし、和綿は、繊維が短い分、弾力があり吸湿性・保温性に優れているという特徴を持っており、

基準から言うと高級な品種ではないものの昨今の環境に適した品種です。

試行錯誤を重ね、我々の想いに賛同いただける職人の協力のもと、糸が誕生しました。

「MADE IN JAPAN」

この品質を守るよう、一切の妥協を許すことなくモノづくりの原点を見つめなおし、自ら戦い続けます。

_DSC8925.jpg
_DSC8921.jpg
_DSC3499.jpg
_DSC3508.jpg
_DSC3493.jpg
_DSC8906.jpg
_DSC8916.jpg
bottom of page